歌入れ歌手の選び方
歌入れをしてくれる歌手に、もう何十人と歌入れを依頼してきた。
それにより依頼した方がいい人と、依頼しない方がいい人の傾向を見て取ることが出来た。
経験により、依頼した方がいい人の傾向は、
・学校(大学、高校、専門学校)で音楽を学んだ人
・バンド活動などをしている
など、人生を音楽に捧げているか、人生のかなりの部分を音楽に割いている人に依頼するとハズレがない。
依頼しない方がいい人は、上記以外の人。ただカラオケが好き、歌うのが好きとかいう人に頼んでも、良い結果には繋がらない事が多い。
思うに、すでにある曲を歌う場合、プロ歌手が歌った曲という、人が通った道筋があるから自分が歌ってもうまく歌えるのだと思う。しかしオリジナル曲という、今まで誰も歌ったことのない歌をさあ歌えとなると、急に目印がなくなってどこに向かって行けばいいのかわからなくなるのだろう。
しかし、本当に実力がある人は、見渡す限り360度水平線しか見えないところにポンと投げ出されてもちゃんと岸にまでたどり着ける。
しかし本当の実力が備わっていない人は、そういう場面では迷ってしまうのだ。
仮歌歌手のサンプル音源を聞く時、私は一瞬しか聞かない。
サンプルの1分過ぎぐらいにカーソルをあわせると、間違いなく歌は始まってるので、そこにカーソルをあわせて再生する。そして「あ」と発音する程度の時間しか聞かない。その「あ」の中に私が知りたい情報はすべて入っているので、それ以上聞く必要はない。
現代の歌手志望の人は悲しいぐらいみんな同じ歌い方をしてるから、「たぶんこういう歌声だろうな」と予想した通りの歌い方をほぼ100%の確率でしてくる。再生ボタンを押す前から少し気落ちしながら再生ボタンを押すと、予想通りに気落ちして停止ボタンを押すことになる。